2017年05月03日（水）

　世の中、ゴールデンウィーク真っ盛り。
何処へ行っても混んでいる時期だから、引篭りのはずが・・・・
突然どどが「２０年前に観た大きな枝垂桜が観たい！」と言い出した。
ぶらっと馬籠〜妻籠を歩いたときに偶然見かけた大きな枝垂桜。
山道を８キロくらい歩くので、恐る恐るみけにお伺いをたてると、
笑顔で「行こう♪」となった。
５月２日の夜、みけが仕事から戻ると急いでシャワーを浴びて出発だ。
今回は近いので当然山道を走った。
Ｒ１５１からＲ２５７に入り、途中のコンビニで晩飯。
道の駅「ラ・フォーレ福寿の里」で一服休憩。
街灯に照らされた桜がまだ咲いていた。
山は下界より１ヶ月春の訪れが遅い。
Ｒ２５７からＲ１９に入り、とりあえず馬籠に行ってみた。
ここの駐車場で近くにきれいなトイレがあれば、今夜はここで寝るのもアリかなと思った。
トイレの隣に駐車場もあったのだが、あまりにも暗い。
ほんと真っ暗で、何となく落ち着かない。
ここから一番近い道の駅は「きりら坂下」だが、何となく好きじゃない。
なので、道の駅「賤母」で寝ることにした。
夜中なのに人が多い。
Ｒ１９沿いなので大型トラックもたくさん走っている。
贅沢言ってないで、とりあえず寝よう。

　翌朝５時頃目覚めたどどは、恒例の早朝散歩に出てみた。

空はどんより雲っている。
天気予報では雨は降らないとのことだったが、少し不安だ。
ゴールデンウイークだからか、こんな早朝なのに人も多い。
５時半頃、強引にみけを起こした。
トイレで洗面をして出発。
昨夜立ち寄った馬籠の駐車場に車を停めてコーヒーを淹れて朝飯にする。
おそらく地元の人が犬の散歩をしていた。

始発のバスで妻籠まで行き、そこから歩いて戻ろうと思っていたのだが、
バスが動き始めるまで時間があったので、予定変更して行きは歩きにした。
時刻は６時５０分。
観光客は居ない。
早朝の馬籠は歩いて気持ちが良い。

こんな階段を登ったり・・・・

石畳の坂道をひたすら登ったり・・・・
少し暑くなってきた。
朝早くにたたき起こされたみけちゃんは、ご機嫌ナナメ。
「引き返そうか？」と聞くと、「もう少し歩く」と言う。
「7.6km妻籠宿」の看板
まだ先は長いぞ。

本日のサービスショット！


歩いていると、所々にこんな鐘がある。
「鐘を鳴らしてください。熊を追い払います」
ありゃ・・・・熊が出るんか！
出来れば出会いたくないよなぁ・・・・

「7.2km妻籠宿」の看板
まだ0.5kmしか来ていないんか！！！


石畳は眺めるには趣があって良いのだが、歩きにくい。
底の厚い靴で来て良かった。


「木曽路はすべて山の中」
確かにそのとおりです（＾＾；；；
そっと苔に手を翳すと、ほのかに暖かい。
山が元気な証拠だな。
どどは歩きながらひたすら写真を撮る。
だから歩くペースはカメだ。
所々花桃が咲いている。

「6.8km妻籠宿」の看板
歩きはじめて３０分。
やっと1kmを超えた。
平均時速2km/hってとこか（笑）


筍発見！
でも、これだけ伸びてしまったら、えぐいだろうなぁ・・・・
って、そもそも勝手に取っちゃだめでしょ。

「6.7km妻籠宿」の看板
さっきの看板から３分ほど歩いたのに、100mしか進んでいない。


枝垂花桃って好きなんだよなぁ♪
同じ枝に白い花と赤い花が混ざってる。
この節操の無さがどどのお気に入り（笑）

「6.3km妻籠宿」の看板
こんな山の中でも公共Wi-Fiがあるんだ！


満開の枝垂桜だ！
でも、どどが２０年前に観たのは、この樹じゃない。

「5.8km妻籠宿」の看板
歩きはじめて約１時間。
相変わらず平均時速2km/hを維持してる（笑）


ようやく県境だ。
岐阜県、さようなら。
長野県、こんにちは。


ここまで来れば、あとは下りだ♪
時刻は午前８時。
ここまでの間、ほんの数人しか見かけていない。
やはり観光地は早朝が良いなぁ（＾＾）

「5.5km妻籠宿」の看板

急な下り坂、みけはどんどん先を行く。

どどは相変わらず写真を撮りながらゆっくり歩く。
一本道だから、迷子にゃならんだろ。

「4.7km妻籠宿」の看板

これだ！
この桜に会いたくてここまで歩いてきたのだ！！

２０年ぶりに再会した枝垂桜ちゃんは元気でした。
一石栃の白木改番所跡の八重枝垂桜。
みけはベンチに座っていた。
最大の目的達成をしたので、
「ここからバスで戻る？」と聞くと「もう少し歩く」とのこと。
この桜を観て元気になった様子。
この周辺だけ、カメラを持った人が大勢居た。
歩き始めた時は曇り空だったが、いつのまにか快晴になっていた。
ここから６０mほど行ったところに樹齢250年の枝垂桜がある。
でも、ほどんど花は咲いていなかった。


これが第２の目的地。

さわら（椹）大樹 樹齢　約３００年 胴廻　５.５米 樹高　４０米 材積　34立方米 椹材は耐水性が強く、風呂桶や 壁板、建具等に多く使われます。 この木一本で約３００個の風呂 桶を作ることが出来ます。 かもいぎ（神居木） この椹が立ち上がって 特異な枝ぶりとなっていますが このような形の枝を持った針葉 樹を神居木（かもいぎ）といい ます。 昔から山の神（または天狗）が 腰をかけて休む場所であると信 じられていました。 傷つけたり切ったりすると たちまち祟（たた）るといい 伝えられ、杣人（そまびと）は この木の下を通ることもいやが りました。 この木のように両方に枝の出た 木を両神居といいます。

「妻籠宿 3.9km」の看板

相変わらずみごとな苔だ♪

こういう場所に来ると、どどの足は更に遅くなる（笑）
この水って、きっと旨いんだろうなぁ・・・・♪


「妻籠宿 3.1km」の看板
左に行けば「男滝・女滝」があるのだけど、今回はパスして右に進む。
少し歩くと・・・・
カエルの声が聞こえてきた。
立ち止まって目を凝らしたが姿は見えない。
試しに「げこげこ」と声をかけると
「ゲコゲコ」と応えてくれた。
面白くなって「お・は・よ」と言うと
「ゲコ・ゲコ・ゲコ」まるで会話しているような気分になる。
しばらくカエルと遊んでいると、後ろから親子連れが来たので
教えてあげたらハマってた（笑）

「妻籠宿 2.7km」の看板
あと少しだ♪
歩きはじめて２時間ちょっと。
下りだからか時速2.5km/hにペースがあがった。


川沿いに花桃がたくさん咲いている。
妻籠から少し行った清内路峠は別名「花桃街道」と言われて
この季節は見事な花桃が楽しめる。

「妻籠宿 2.2km」の看板


普通の花桃と枝垂花桃が混在している。
どうやら最高の時期に来たみたいだ♪

「妻籠宿 1.2km」の看板
この１kmの区間速度は3km/hだ。

「妻籠宿 0.8km」の看板
ここまで来れば着いたようなもんだ。

この馬に乗ってみたいと思うのは、どどだけでは無いだろう。
しかし・・・・

「のれません」としっかり書いてあった（笑）
ざんねん！

10時頃、ようやく妻籠に到着した。
歩きはじめて３時間。
無事完歩できました（＾＾）ｖ
さかさか歩けば２時間くらいだろうけど、
あっちフラフラ、こっちフラフラしながらだからねぇ。

壁にバスの時刻表が貼ってあったので確認すると、10:12のバスがある。
急げばギリギリ間に合いそうだった。
でも、せっかく妻籠まで来たので、少しは散策しよう。
次のバスまで２時間半以上ある。

和紙のお店のおじさんと目が合った。
ちょっと覗いてみよう。
おじさんは和紙を梳く実演をしてくれた。
道具や材料の説明も丁寧にしてくれた。
ふと店の中を見回すと、太い竹に紅葉を埋め込んだ和紙を刺しただけの照明があった。
作り方を教えてもらい、和紙も購入した。


妻籠と言えば、やっぱこの木でしょ（笑）
今は葉も無いけど・・・・

宿場の外れにある大きな藤を観に行ったが、まだ２分咲きといったところだった。
バス亭を確認して、田んぼの近くを歩いていると

ツバメ（？）が水浴びをしていた。

昼少し前だったので蕎麦屋に入って昼飯。
入った時は空いていたが、食べ始める頃には満席だった。
バスに乗るまで、まだ時間がある。
柘植の櫛の店を覗いてみた。
ここのお母ちゃんと暫く雑談。
結局何も買わずに店を出た。
少し早いが、バス亭に行くことにした。
すると、大勢並んでいた。
満員バスに乗り馬籠に戻る。
運転が荒いので、吊革につかまる手も筋肉痛になりそう（＾＾；；；
無事馬籠に到着。
帰路もＲ１９→Ｒ２５７→Ｒ１５１だ。

帰宅後、みけは「毎年歩きに行きたいね♪」と言ってくれた。

ちなみに、翌日からみけちゃんは足の筋肉痛で数日苦しんだことはナイショ（笑）
（どどは運動不足の割りに筋肉痛にはならないのだ）

☆お得情報
　　馬籠周辺は無料駐車場が多いが、妻籠周辺は有料になる。
　　歩くのも、馬籠→妻籠の方が楽。
　　バスは１日４〜５往復しか無いので注意！！